取組みの背景と目的

更新日: 2016年12月1日
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 加賀市の北西部にはラムサール登録湿地の片野鴨池があり、鴨池観察館では四季を通じ様々な野鳥を観察できます。今後、市の北東部に位置する柴山潟と周辺の干拓水田を新たなラムサール登録湿地とするべく、保全活動を展開しています。片野鴨池は絶滅危惧種のトモエガモをはじめとするカモ類やガン類、コハクチョウなどの水鳥たちの塒(ねぐら)として重要な環境であり、1993年にラムサール条約登録湿地に指定され、保全されています。

 



鴨池観察館提供


鴨池観察館提供
 

水鳥たちの多くは、片野鴨池を塒(ねぐら)とする一方で、市の東部にある柴山潟と、その周辺の水田を餌場として利用しています。カモやガン、ハクチョウなどの水鳥は、水田の落穂を越冬期の重要な餌資源として命をつないでいるのです。

絶滅危惧種のトモエガモは全国半数の個体が加賀市内で越冬しています。






 
なかでも環境省が絶滅危惧種Ⅱ類に指定するトモエガモは、全国の越冬数のうちおよそ半数が加賀市に飛来しています。このため、希少鳥類の採餌環境として重要な加賀市内の水田において、化学農薬(残留農薬成分)の影響を極力低減化するための配慮が求められます。

加賀市では、こうした水鳥たちの餌場となる市内水田を安全な餌資源の供給地として保全していくこと*に加え、とくに重要な餌場環境である柴山潟周辺の干拓農地を、ラムサール条約へ登録することを目指しています。


そのため、農薬や化学肥料の使用制限や、餌として利用しやすくするために冬の水田に雨水を溜めるなどの取組みを行う「共生農業」を推奨し、加賀市は、加賀市共生農業推進協議会加賀市共生農業宣言支援制度の取組みを支援しています。

*トモエガモをはじめ多くの水鳥は柴山潟干拓農地以外の水田も餌場として使用していますので、他の農地でも保全の取組を行っています。






片野鴨池(黄色円内)と柴山潟および干拓農地周辺(赤色線内)の位置関係


加賀市共生農業推進協議会は、自然界の生きものと共生を図る農業を推進することを目的とし、活動を行っています。

 
       
 
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