かまちょっかい株式会社

取り組んでいる事業について教えてください
私たちはアプリ開発とAI開発を主な事業としており、特に物品確認システム「タグヨミ」の開発と提供に取り組んでいます。「タグヨミ」は、二次元コードやRFID(ICタグ)を用いて、スマートフォンで簡単にモノがあるかどうかを確認できるシステムで、倉庫や店舗、オフィスといった現場で必要不可欠な在庫管理や備品管理を迅速かつシンプルに実現します。
事業を始めたきっかけを教えてください
私たちは従来の在庫管理や備品管理における非効率性やヒューマンエラーの課題に着目し、それらをテクノロジーで解決したいと考えました。特にRFIDの技術を使えば、手入力やバーコードでの読み間違い、目視確認の誤カウントを防ぐことが可能です。段ボールの中身を開封せずとも一括で中身をチェックできるため、作業時間の劇的な短縮が実現できます。こうしたメリットを社会の様々な現場に普及させることで、企業の生産性向上に貢献できるとの思いから「タグヨミ」の事業をスタートしました。
加賀市ではどのような活動をされていますか
現在、私たちは加賀市内の企業や施設と連携し、『タグヨミ』を導入・検証していただく取り組みを行っています。地元の皆様とのコミュニケーションを密にとりながら、使いやすさや有効性の確認、導入後のサポートについてフィードバックを集めることで、より実用的なサービスへと成長させています。
また、加賀市が持つイノベーションや事業創出を支援する雰囲気にも大いに刺激を受けています。地域内で新しい価値を生み出す企業・団体と一緒に、テクノロジーの活用や社会課題の解決へ貢献できるよう、積極的に情報交換や連携を図っています。

加賀市イノベーションセンターまたはインキュベーションルームをどのように活用していますか?
加賀市イノベーションセンターのインキュベーションルームでは、タグヨミに関する実証実験やお客様向けの事前テストを行っています。センター内の充実した施設環境を活用して、RFIDタグやリーダーなどハードウェアの検証から導入時のサポート体制整備まで、一貫して準備できるのがメリットです。
さらに、地元の企業様との打ち合わせや製品説明会にも、センターのスペースを積極的に利用しています。地域の方々と直接意見交換ができる場所としても非常に重宝しており、地域連携や新しいビジネスの可能性を探る拠点として機能しています。
今後の展望を聞かせてください
私たちは、より多くの企業や団体に『タグヨミ』を活用していただけるよう、小規模事業者から中・大規模企業までを幅広くサポートできるシステムへと進化させたいと考えています。RFIDやAIなどのテクノロジーを組み合わせることで、さらなる効率化や新たなサービスの創出も見据えています。
私たちの役割は、単発の課題解決にとどまらず、“こうすれば人と人がうまく分かり合える”という仕組みを社会に根づかせることです。そこには必ず、既存の常識や枠組みを超えた挑戦が求められますが、新しい価値観を創っていくのはいつの時代も人々の可能性を信じる“変革者”でした。私たちは、その一端を担う存在として、皆さんと共に次の時代の当たり前を築いていきたいと思っています。
更新日:2025年03月17日