平成25年度当初予算について

更新日:2020年10月15日

1.予算編成にあたっての基本的な姿勢

  • 北陸新幹線の整備計画など、新たな時代の変化に対応する「加賀市ひと・まちプラン(案)」を基調とした予算編成を行いました。このプランは、「第一次加賀市総合計画」における前期・中期の実施計画の期間が終了することを受けて、「住んでよし、訪れてよし」のまちづくりが実感できるよう、新たに、「住む人」、「訪れる人」の視点に立ち、より具体的な戦略を加えた、平成25年度から28年度を計画期間とする後期実施計画と位置づけています。
  • 平成24年10月に時点修正した中期財政計画に基づき「財政健全化への取り組み方針」や「数値目標の堅持」を念頭に、健全財政の維持に取り組みました。
  • 前年度に引き続き、行政評価の外部評価会における評価結果を反映させるとともに、外部評価の対象とした事業について、「予算編成過程の透明化」を図り、予算要求から最終予算案に至る過程を公開しました。

2.概要

予算規模について

一般会計の当初予算額は、282億9,600万円(前年度の当初予算対比で3.7%の減少)、9つの特別会計を合わせた全会計の予算総額は、578億3,430万円(前年度の当初予算対比で7.0%の減少)です。なお、一般会計では3月補正予算に前倒し計上を行い、平成25年度に繰り越して執行する予定の約5億8,000万円を含めると、実質の当初予算比較では、1.7%の減少となります。

一般会計の歳出について

主要事業

「住んでよし」のまちづくりに向けて
地域で育て学ぶ地産地学
  • 加賀市の子どもに、幼少期から高等教育まで、市内で学ぶ機会を提供できる「地産地学」の環境づくりに向けて、小・中学校の連携のあり方や学校の適正配置などを検討するため、有識者からの提言を受け、教育委員の方々の審議を経て、教育体制の整備計画を策定します。
  • 地域全体で子どもを育む取り組みとして、学習機会の確保や地域における孤立の解消など、総合的な家族支援を行う「ヘッドスタートモデル事業」を山代温泉地区の方々と連携して実施します。
  • 教育環境の向上のため、いじめ、不登校などの問題に福祉的な視点から解決にあたるスクールソーシャルワーカー2名の新規配置を行う一方、快適・安心な学校を目指し、中学校の冷房化を計画的に行うとともに、学校体育館について、天井材や照明などの非構造部材についても耐震化対策を進めます。
  • 図書館の活性化に向けて、市政情報や郷土資料などの情報提供機能を強化し、サービスの向上を図ります。
  • 子育て環境の充実を図るため、妊娠後、無事に出産を迎えることができるように、「不育治療費助成」を開始します。
安心して暮らせる地域社会の実現
  • 高齢者や障がい者など、支援を必要とする方々を地域で支えるため、「日常的な支援」と「災害時の支援」を一元化することとし、「地域見守りネットワーク事業」の拡大を図ります。
  • 認知症の方々の権利を擁護するため、「成年後見制度」を円滑に利用できる環境づくりを進めるとともに、障がい者への虐待防止に向けた相談支援体制の拡充を図ります。
  • 平成25年度を初年度とする「健康応援プラン21」や「特定健康診査等実施計画」の普及啓発に努め、市民の健康づくりを推進します。
  • 「地域防災力の向上」に向けて、平成25年度の総合防災訓練において、初の取り組みとして、NPO、防災士会、防災リーダー会などの方々に、企画段階から参画していただき、文字通り、市民が主役の訓練とします。
  • 消防本部の通信指令台を高機能指令システムに更新するとともに、消防片山津統合分団車庫の整備、山中分署の高規格救急車の更新、大聖寺分署に配置する水槽付消防ポンプ車の整備などを行い、消防力の強化を図ります。
  • 生活道路の整備助成や側溝整備を推進するとともに、南加賀道路や上河崎町から小菅波町に至る「市道C第248号線」などの主要な道路についても整備を行います。
活力ある産業・頑張る人への支援
  • 市内の伝統工芸である「九谷焼」と「山中漆器」の担い手の育成をはじめとして新商品の開発支援、利子補給による資金調達の支援、市内産業で即戦力となる人材育成を行うとともに、個性ある商店街づくりに対し、新たに助成を行うなど、地域の底力の強化に向けて、事業者の方々が頑張ることができる環境づくりに努めます。
  • 農業生産体制の整備や企業誘致の推進に取り組みます。
加賀温泉駅の周辺整備
  • 平成24年度において、整備の方向性を示すため作成した、「都市活性化ビジョン(案)」をさらに具体化し、コンベンションゾーンにおける施設整備や文教施設の集約なども視野に入れ、個性ある街づくりのコンセプトづくりと実現に向けたリーディングプランの作成調査を進めます。
  • 交通アクセスを充実させるため、加賀温泉駅周辺と各地域を結ぶ新たな地域交通体系の構築に向けた調査を行い、市民の通院や買い物、また観光客の周遊にも役立つ多様な移動手段を検討します。
市民が主役のまちづくり支援
  • 平成24年に制定された市民主役条例の理念に基づき、行政の透明度を高め、市民主役のまちづくりを推進します。
  • まちづくり推進協議会への補助金について一部見直しを行い、「防災」や「地域の特色を活かした活性化策」など、それぞれの地域課題に対応し、住む人の視点に立った「おもいやりのある暮らし」の実現に向けて、積極的に支援を行います。
  • 「ポイ捨て等のない美しいまちづくり推進条例」の施行に合わせ、案内看板の設置や啓発キャンペーンを実施します。
「訪れてよし」のまちづくりに向けて
魅力ある地域資源による『加賀ブランド化』
  • 「古九谷」、「片野鴨池」、「坂網鴨」、「橋立蟹」など個性と魅力ある地域資源を加賀ブランドとして発信し、さらなる魅力向上を図ります。
  • 片野鴨池において、古式猟法として伝承されている「坂網鴨」の後継者育成支援を行うとともに、「食」のブランド化として、坂網猟の見学と食談会をセットにした食談ツアーを実施します。
  • ラムサール条約登録湿地の柴山潟周辺への拡大に向けて、絶滅危惧植物の調査やPR用のDVDの制作を行うとともに、片野鴨池のラムサール条約登録20周年を記念したシンポジウムの開催など、登録拡大に向けたアピールを強化します。
  • 古九谷発祥の地として、平成27年に九谷焼開窯360年という節目を迎えることから、有田焼と連携した記念事業の準備に着手するとともに、九谷磁器窯跡の保存整備に取り組みます。
超『温泉』地域 ビジネスモデルの構築
  • 加賀温泉郷の魅力向上のため、温泉地の宿泊施設及び、観光地の商店街の改修への支援を行うほか、加賀山中温泉では、「ゆげ街道」に面して、鶴仙渓の眺望広場を整備します。
  • 「赤瓦」の町並みが残る「加賀橋立」、「加賀東谷」の保存整備を進めるとともに、赤瓦の色を、加賀温泉郷のエリアカラー「かがルージュ」と名づけ、3温泉地の入口やインターチェンジなど、加賀温泉郷の玄関口に配置する観光サインに導入し、ゲートウェイ機能の強化を図ります。
  • 大聖寺城跡の発掘調査、藩邸跡の遺跡調査などを進めるとともに、「旧新家邸」の「(仮称)加賀大聖寺人物館」整備に向けた設計に着手します。
  • 橋立漁港周辺において、観光ルートやにぎわい拠点整備に向けた基本構想の策定に着手します。
  • 加賀東谷において、芸術家や職人の誘致と定住化を目指す「平成の加賀魯山人プロジェクト」の調査や関連イベントの実施に取り組みます。
  • 3つの温泉を巡る新たなコースでの「第1回加賀温泉郷マラソン」の開催など、観光素材を活かした新しい観光プログラムの開発を進めます。
広域連携と街道交流による誘客促進強化
  • 首都圏に存在する成熟世代をターゲットとして、越前加賀地域に点在する宗教文化資源を結び付け、「越前加賀宗教文化街道〜祈りの道〜」として周遊化を進めます。
北陸新幹線金沢暫定開業に向けた観光プロモーションの強化
  • 観光誘客の巨大な市場である、都市圏における加賀温泉郷の知名度を高めるため、加賀市観光交流機構と連携しながら、東京をはじめとした都市圏でのプロモーション活動を強化します。
観光二次交通による利便性の確保と回遊性の向上
  • 北陸新幹線の金沢暫定開業後の、金沢から加賀温泉郷への二次交通の確保に向けて、金沢駅からの「加賀温泉郷リムジンバス」の実証運行を行うとともに、小松空港から加賀温泉郷へのアクセス手段として、CANバスを活用した「空港シャトルバス」の増便実証運行を行います。
  • 市内の回遊性向上に向けて、国道8号の拡幅に合わせた「道の駅」の整備に係る調査及び基本計画の策定を行います。

一般会計の歳入について

  • 市税については、「固定資産税」と「個人市民税」が減少することなどにより、前年度当初予算比で2.2%の減少を見込んでいます。
  • 地方交付税については、過去に借り入れた市債の元利償還金に対する交付税措置額が増加することや、市税が減少する見込みであることなどにより、5.1%の増加を見込んでいます。
  • 国庫支出金については、児童手当制度の改正に伴う「児童福祉費負担金」や橋立小中学校の校舎の完成などによる「教育費補助金」の減少などにより、9.4%の減少を見込んでいます。
  • 市債については、橋立小中学校の完成や統合新病院の用地取得費に係る出資債の減少などにより、24.9%の減少を見込んでいます。
  • これらの歳入をもってもなお不足する金額3億8,000万円については、「財政調整基金」の取り崩しにより対応することとしています。

「見てわかる平成25年度加賀市当初予算のあらまし」を作成しました。

  • 加賀市では平成23年度に「加賀市市民主役条例」を策定し、平成24年4月から施行しています。
  • この条例では、市民の皆様が市政の主役となり、より暮らしやすい加賀市にすることや、市政に関心を持っていただき自発的な活動をサポートすることを目指しています。
  • そこで、市政についてより関心を持っていただくことを目的として、市の予算や借金、貯金をグラフや家計簿などで表した「見てわかる平成25年度加賀市当初予算のあらまし」を作成しました。

詳細な内容につきましては、添付ファイルをご覧ください。

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