佐藤さんの移住体験談

更新日:2021年01月19日

木地師になるため大阪から山中温泉へ移住佐藤さんの移住体験談の文字と木を削っている佐藤さんの写真

移住までの経緯・概要

  • 大阪府出身
  • 宝塚造形芸術大学造形学部産業デザイン学科ビジュアルデザイン&アドバタイジングコースで主に広告物、デザインについて学ぶ。
  • 大学でデザインを学ぶなかで、「モノ」の宣伝をする側ではなく、その「モノ」自体を生み出す作り手になりたいと考えるようになる。
  • 2008年3月 石川県挽物轆轤技術研修所に入所のため加賀市に移住。
  • 2013年 木地師のお店「mokume」店長

移住のきっかけ

大学在学中に、「モノ」を広告する側ではなく、広告されるその「モノ」の作り手になりたいと考え、木製品に興味を持ち、卒業後、大阪で1年間、木工の職業訓練校に通い、指物、木製家具について学びました。

その後、木工の中でも挽物、食器など器を作る職人(木地師)に魅力を感じ、加賀市では漆器工芸が盛んで、挽物の技術も高いと、知人から勧められて、移住を決めました。

最初は、加賀市にある石川県挽物轆轤技術研修所で4年間、木地師になるための修行を積み、卒業後に地元の方から木地を活かした自然色豊かな店舗をオープンしたいとお誘いがかかり、現在、体験型工房兼ショップである木地師のお店「mokume」で体験講師兼店長として仕事をしています。

お店を任されるようになってからは、日中は体験講師・お店番をして、それ以外の時間で材料調達や木地師としてのお仕事を行うといった日々を過ごしており、これからは現在の活動を発展させ、対外的に発信していきたいと考えています。

移住してよかったこと・苦労したこと

加賀市は古くから伝統工芸が盛んなところであり、木地師としてお仕事もいただいております。また、都会とは違って、山と海に囲まれた自然豊かな場所で、季節毎に旬のおいしい野菜や新鮮な魚介類を食べることができ、日常に季節感を感じることができて、とても嬉しいです。こういった自然の豊かさに加え、温泉が身近にあり、日々の疲れを癒やすことができることも魅力的に感じています。

また、地元の大阪から単身Iターンをしたため、生活自体はがらりと変化しましたが、食文化や言葉などは関西圏に似ているところが多く、すんなり溶けこむことができました。

冬には雪が降りますが、融雪装置が整備されているため、大変だと思ったことはあまりありません。また、スーパーやコンビニも身近にあり、ひと通りの日用品や食料品は揃うため、その点もあまり不便に感じませんでした。

移住を考えている人へのアドバイス

基本的に、交通や買い物などは都会の方が便利だと思います。のどかな自然の中でのんびり暮らしたい、といったような理由だけでは移住生活が長続きしないと思います。私自身、毎日やることがたくさんあっての仕事があり、充実した日々を送っているので、とてものんびり時間が流れている、といった実感はありません。移住を検討する際には、その地域で何がしたいのか、その地域にとって何ができるのかといったような自分なりの明確なビジョンや目標を持っていることが大事です。

また、都会とは違い、近所付き合いには気をつけるべきです。近所の挨拶や、ゴミ捨てといったその町のルールについて教えてくれる人がいたので助かりましたが、わからないことがあれば町内会長や区長、または移住の際にお世話になる行政の担当者等に確認すれば、親切に教えてもらえると思います。

完成した商品を持って話をしている佐藤さんの写真
お店の前に入口に立っている佐藤さんの写真

取材協力

mokume 店長 佐藤勇士さん

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