子どもはこの地でどんな風に育つだろう。関わる皆の幸せを想う割烹加賀の取組とは。

更新日:2022年01月27日

割烹加賀の店先


三つの温泉に囲まれた加賀市。そのひとつ、山代温泉には三代に渡って割烹料理屋を営む老舗の名店があります。次期店主の中村綱(こう)さんは、30歳の時に地元に戻ったUターン移住者。若い世代のために出来ることはなんでもしたいと話す中村さんから、その想いをインタビューさせていただきました。

Q1.加賀市にUターン移住しようと思ったきっかけを教えてください。

もともと、継ぐ気はなかったんです。小さい頃から親の背中を見て、大変そうだし自分には務まらないなって思っていました。高校卒業後も北海道の大学に進学して、料理とは関係ない学部に入りました。ただ、在学中に色んな経験をするなかで、やればなんでも出来るんだなって思うようになったんです。そこで大学三年生の時に中退して、大阪の調理専門学校に入学しました。それから京都の料亭で五年間の修行を積んで、30歳の時に地元の加賀市に帰ってきました。

割烹加賀の中村さん

 

Q2.割烹加賀の若い方や子育て世代に向けたサービスについて教えてください。

結納や顔合わせ、お食い初め時の乾杯ドリンクを全員分サービスしています。お食い初めのお客様については、オプションで小鯛焼きを付けることも可能なので、ご予算やご希望に応じて柔軟に対応できますし、オリジナルの「お食い初め手順書」もご用意させてもらっています。
あとは、お部屋の設えをさりげなくお祝い用にしたり、お料理に水引を載せたり、デザートにお祝いのローソクなどを立てたりと、喜んでいただけるような工夫を随所に凝らしています。

割烹加賀の座敷

Q3.Uターン当時、加賀市の印象はどうでしたか?

Uターンする前から、帰省のたびに人やお店が減っているような、活気がなくなっている印象がありました。割烹加賀も、それまでは父が一人で切り盛りしていたので、僕が戻らなかったらそのまま閉めるつもりだったのかもしれません。ずっと器も買い足さず、メニューも増やさず、という感じでしたから。
そんな背景があって、僕はまず町おこしからやろうという気持ちで戻ってきました。行政と協力してご当地グルメメニューを開発したり、イベントにも積極的に参加したりと、色々動き回りましたね。そして今でも青年会議所に入って人口流出を防ぐための地域活性化事業に携わっています。

割烹加賀の外観

Q4.若い世代に向けたサービスを始めたきっかけを教えていただけますか?

割烹加賀の企業理念として「関わる人を幸せにする。加賀市の食文化の発展に寄与する」というものを掲げています。若い世代向けのサービスも基本的にはこの考え方から生まれました。
最近、当店のスタッフで結婚する者も増えていますし、僕も子どもが生まれて今7ヶ月になります。まずは自分たちが使いたいお店にしたいという思いがあるので、そういった周囲の影響は大きいですね。
子どもが生まれてから、気兼ねなく食事に行けるお店が減ってしまって、泣いたらどうしようとか、オムツを換えるスペースはあるのかとか、色んなことが気になり始めました。当店はもともと個室がありますし、必要に応じて赤ちゃんが座るバウンサー等もお貸しできます。お子さん連れでも気兼ねなくご利用いただけるお店です。

割烹加賀の中村さん夫婦

結婚・子育て世代へメッセージをお願いします!

僕は、できることはなんでもしたいと思っています。そもそも子育て世代というのは、もちろん大変なことやしんどい事もたくさんあると思いますが、その分ハッピーなことも多い世代だと思っています。だからこそ、もっと地域のことに関わって欲しいなと感じますね。
子どもが生まれてから、この子が成長した時の加賀市はもっと良くなっていて欲しいなと心から思いますし、そのためには自分たちが頑張らないといけません!
お店がある山代温泉は、数ヶ月に一回町内の掃除を一斉に行う行事があるんですが、実際に僕が参加して思ったことは、若い世代が全然参加できていないということです。おじいちゃんやおばあちゃんしか参加していなくて、もっと僕たち世代が地域の当事者であるという意識をもたないといけないんじゃないのかなと思いました。
子ども達の未来を良いものにするために、もっともっと地域に関わる人が増えて欲しいです!

割烹加賀の中村さん夫婦の笑顔

石川しあわせ婚応援パスポート

「石川しあわせ婚応援パスポート(愛称:婚パス)」は、結婚を予定しているカップルや新婚のご夫婦が利用できるパスポートです。
このページでは、加賀市内の婚パス協力店をご紹介しています。

石川しあわせ婚応援パスポート(愛称:婚パス)
https://www.i-oyacomi.net/konpass/

 

※この記事は、令和元年10月に結婚&子育て情報サイト「kagaみん」に掲載されたものです。

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