加賀市でも都市圏と変わらない仕事ができる

更新日:2022年03月14日

IT企業こそ地方移住に向いています

株式会社BASICSのみなさん

加賀市が進めるスマートシティでは、デジタル人材の育成と先端技術の導入による市内産業の高度化および産業集積を実現のための2つの柱としています。

先端技術の導入により、産業構造が高度化することで、高度な人材が集まって技術が生まれ、技術がまた人材を呼び込む。その循環により、新たな産業が生まれ、既存の産業にも変革がおこることをめざしています。

これまでの取り組みが実を結び、明るい兆しが見えはじめました。最先端のAIを使ったロボット制御システムのベンチャー企業•株式会社BASICSが大阪から加賀市へ本社機能を移転しました。この企業は首都圏の大企業を取引先にもち、百貨店や市役所で利用者を案内するロボットなどを提供しています。

加賀市では、企業誘致に関する補助もあり、今回をきっかけにさらなる企業が増えていくことを期待しています。今後の産業集積のモデルとなる株式会社BASICSをご紹介します。

株式会社BASICS

市役所の庁内案内ロボット

AIによる市役所の施設案内サービスを行うロボット

事業内容は、ロボティクスを中心に展開されています。ロボットに複数の機能を持たせ、課題解決のための効果を上げていくロボットのコーディネーターの役割です。

百貨店の日中は施設を案内し、夜間は棚卸をするロボットや市役所の案内ロボットといったようにさまざまな場面で活躍するロボットを提供しています。

小畑 智也さん(株式会社BASICS 代表取締役)

小畑智也さん(株式会社BASICS代表取締役)

広島県生まれ。大手SIerに勤め、東京や大阪で活躍されたのち、2014年に株式会社BASICSを起業。現在は、加賀市と埼玉県での2拠点生活をされています。

本社移転のきっかけ

2014年に起業し、5年間は1人で会社経営をしていました。大きなプロジェクトが決まり、人材とオフィスが必要になって、本社移転を考え始めたんです。

以前のIT業界は、テレワークとはほど遠かったのですが、コロナ禍でその体制は大きく変わりました。テレワークが浸透したおかげで、「地方でも仕事ができる」と確信しました。

移転先は、妻が加賀市出身なので、地方なら加賀市かなとぼんやりと思っていましたが、いざ調べてみるとIT企業への助成が充実していて、タイミングよく物件も見つかったので、移転を決めました。

移転後の思いとは

宮元市長から認定書を受け取る様子

宮元市長からオフィスで認定証を受け取る小畑さん

地方だからといって、特に不便は感じていません。都会では開放的なオフィスを持てば賃料は高いし、求人も数あるベンチャー企業の中に埋もれてしまう。現在は人材も確保できていますし、市からの支援もあって経営的にも順調です。

先日は加賀市企業立地補助金(ベンチャー企業)の第1号として、市から認定をいただきました。宮元市長にオフィスにお越しいただき、歓迎しているというあたたかいお言葉をいただきました。

スマートシティをめざす加賀市だからこそ、新たなIT企業などの参入による協業や既存の産業との連携なども考えていきたいですね。

今後のめざす姿

本社移転に伴い、今後は新たな事業として「ITシェアリングサービス」を企画しています。

デジタル化が必須となってきている流れの中で、地方ではIT部門のない企業がいまだ多くあるのが現状です。そのような社会課題に向けて一歩踏み出します。具体的には、さまざまな業種のIT部門として、デジタルマーケティングの企画や業務のIT化などIT戦略に関する業務を請け負います。首都圏の大企業の案件に携わっているからこそ、最新の戦略や動向を取り入れることができます。ぜひお気軽に相談いただきたいですね。

株式会社BASICS
住所 加賀市山代温泉山背台2-87-2
HP https://www.ba6.jp/
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