特色ある4つの総湯(共同浴場)

更新日:2021年07月27日

総湯(そうゆ)は、共同浴場のこと。

伝統的に地域コミュニティの共有財産として、大切に維持されてきました。

総湯の近くに住む人は家にお風呂がないなんてことも。

観光客・市民などあらゆる人に開かれ自由に交流できる入浴施設です。


 

山代温泉古総湯

明治時代の総湯(温泉の共同浴場)を復元した建物です。杮(こけら)葺きの屋根と二階の窓が印象的な外観、内装には当時、最先端だったステンドグラスが湯船に鮮やかな光をおとし、壁は拭き漆、タイルにはこれまた当時のままの絵柄を忠実に再現した九谷焼が施されています。入浴方法も当時のままを体験していただくため、浴室にはカラン・シャワーなどの設備はなく、かけ湯をして湯船につかります。お湯は源泉かけ流し。山代温泉総湯との共通入浴券もあります。


 

山代温泉総湯

古くから多くの文化人に愛され、九谷焼が再興された地でもある山代温泉。赤瓦に板張りの外壁は、その歴史のある温泉街の風景にしっくり溶け込んでいます。魯山人ゆかりの旧吉野屋旅館の門をくぐると、広々とした休憩コーナーがあり、温泉たまごや「温玉ソフトクリーム」の販売もしています。浴室は大きく天窓がとってあり、明るく開放感にあふれています。壁には九谷焼作家たちによる手書きタイルが彩りをそえ、足元は地元産の石張りで滑りにくく安心。お湯は源泉100%の加水なし。(かけ流し・ろ過循環併用)良質の温泉にゆっくりつかりながら、地元の人たちと交流するのも旅の醍醐味のひとつです。


 

山中温泉総湯(菊の湯)

山中温泉の湯元で、温泉町はこの総湯を中心に発展しました。古い時代には内湯がなく、温泉客も皆この共同浴場を利用していたといわれます。共同浴場は、男女で建物が異なり、男性浴場は緑色の変り瓦を葺いた天平風の優雅な建物が特徴です。女性浴場は山中座に併設されています。また、山中温泉長谷田町には菊の湯第二もあります。


 

片山津温泉総湯

世界的建築家 谷口吉生氏の設計で、外観はそのほとんどがガラス張り。柴山潟、空、森など周辺の自然に溶け込み、建物からは雄大な白山連峰を背景とした美しい柴山潟の眺望が楽しめます。柴山潟の湖面と浴槽が一体化し、さながら柴山潟に浸かっているような感覚を覚える解放感漂う「潟の湯」と、緑広がる優しい森の景色に安らぎを感じることのできる癒しの空間「森の湯」の2つの浴槽があります。

2階の「まちカフェ」では、地元食材を使った旬の料理やデザートが楽しめ、屋外テラスからは柴山潟や温泉街が一望できます。