日本遺産に認定された北前船の里・橋立

更新日:2021年07月27日

北前船の里資料館

その昔、「日本一の富豪村」とも呼ばれた橋立。江戸時代中期に書かれた書物『船道定法記』によると、橋立の集落には、大阪と北海道を結んで商売をした北前船の船主たちが48名も住んでいたと記されています。十万石の大聖寺藩の藩政を支えていたのは、北前船の船主たちでもあったのです。北前船主の豪邸が建ち並ぶ橋立は、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、ゆっくりと散策したい町。また、北前船に関する歴史遺産を含むストーリーは日本遺産としても認定されています。

船乗りの航海の安全を祈願して奉納された船絵馬

「北前船主屋敷蔵六園」と「北前船の里資料館」を結ぶ『山崎通り』、ばん家と北前船主の基地を結ぶ『新町通り』、町中を貫き赤瓦と白山が望める『眺望の通り(サマンダ通り)』。どの通りもひなびた味わいの中にも船主屋敷の凛とした佇まいがあり、かつての橋立の隆盛を垣間見ることができます。

重要伝統的建造物群保存地区に認定された橋立の街並み

通りからも歴史の趣を感じることができます