平成28年度当初予算について

更新日:2020年10月15日

1.予算編成にあたっての基本的な姿勢

平成28年度は、第一次総合計画の最終年度であり、次の計画へと繋いでいく節目の年となります。当初予算の編成にあたっては、これを念頭に、「地域共創プラン」における「将来への備え」と「成長戦略」の二本の柱を市政運営や政策展開の軸としながら、平成27年10月に策定した「まち・ひと・しごと総合戦略」に基づき、人口減少対策や北陸新幹線開業効果の継続などといった直面する課題への対応に、予算の重点的な配分を行いました。なお、平成27年に時点修正を行った「中期財政計画」の数値目標を堅持しながら、限りある財源の有効な活用に努めました。

2.概要

予算規模について

 一般会計の当初予算額は、310億2,600万円(前年度の当初予算対比で2.7%の増加)、9つの特別会計・企業会計を合わせた全会計の予算総額は、643億1,650万円(前年度の当初予算対比で7.0%の減少)です。

一般会計の歳出について

主要事業

将来への備え 1 「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」
  • 「保育料の大幅引き下げ」や「こども医療費助成の拡充」などの子育て支援施策に加え、第2弾として「子育て安心パッケージ」と銘打ち、新たに次の3つの事業を展開します。
    1. 「第3子プレミアム応援事業」として、第3子以降の小中学校の給食費と学童保育の保育料を無料化することで、特に多子世帯の経済的負担を軽減します。
    2. 「(仮称)子育て世代包括支援センター開設事業」として、妊娠期から子育て期までの切れ目のない相談支援を同一施設で一体的に行う「(仮称)子育て世代包括支援センター」を平成28年10月から開設します。
    3. 「子どもの楽しい遊び場づくり事業」として、市内に遊び場が少ないとの保護者の声に応え、新たに中央公園に遊具を設置するとともに、子育て世代のニーズに即した、小さい子どもたちが安全に遊べる「魅力ある楽しい遊び場」を整備するための基本構想を策定します。
  • 「縁結び応援事業」として、市内の事業所と連携をしながら、若者に向けた結婚や妊娠・出産といった人生の設計を考える機会を提供する「ライフデザイン」講座を開催します。
  • 昔ながらの仲人的な「(仮称)縁結びさん」を育成し、独身男女の引き合わせから交際、成婚までの支援を行います。
  • 算数や数学で学力が不足している小中学生を対象に、教育経験者の協力を得ながら、土曜学習を実施し、個々に応じた課題に挑み、解決することにより、学習意欲を培い、学力の向上を目指します。
  • 子どもの成長に必要な生活習慣や社会のルールを身に着けるための講演会を開催するほか、家庭における教育支援の実施を目指す「家庭教育推進計画」を策定します。
将来への備え 2 「加賀市への新しい人の流れをつくる」
  • 新規事業として、地域ブランドや地場産品の開発・販売等の地域おこし支援や、農業への従事などの地域協力活動を行う「地域おこし協力隊」を都市部から公募します。
  • これまでの雇用奨励金に加えて、いわゆるIターン雇用に対しても、奨励金を交付する制度を創設するとともに、引き続き「空き家バンク」を活用した情報発信や移住住宅取得助成などを実施します。
将来への備え 3 「時代に見合った地域をつくり、安心な暮らしを支える」
  • 新たな取り組みとして、「つむぎ」と名づけた地域連携センターに、これまでの入退院支援や他の医療機関との連携機能に加え、介護施設との連携を促進することで、市内の地域医療提供体制の核としての機能充実を図ります。
  • 安心な暮らしを支える「防災力の強化」として、引き続き「防災緊急情報伝達システム整備事業」を推進し、屋外スピーカーなどの設置を行います。
  • 防災拠点でもある「セミナーハウスあいりす」に、太陽光発電設備及び蓄電池設備を整備し、地域防災力の強化を図ります。
  • 消防署における、救助工作車の更新整備を行うとともに、山代第二分団及び山中第四分団の消防ポンプ自動車を更新し、消防力を強化します。
  • 医療・福祉環境の確保として、地域医療提供体制の核となる「加賀市医療センター」の開院にともない廃止となる山中温泉医療センターに替わって、平成28年4月から、施設の一部を活用した「山中温泉ぬくもり診療所」を開院します。
成長戦略 「加賀市に仕事をつくり、安定した雇用を創出する」
「観光戦略プラン」の推進
  • 首都圏へのプロモーションを展開するとともに、加賀温泉郷をテーマとした旅行商品化を推進し、首都圏の大手旅行業者には、市長自らがトップセールスを行います。
  • 市内三温泉の特色を活かして取り組む事業に対する助成を強化するとともに、「総湯」という地域の資源を活用し、観光客の回遊性の向上を図ります。
  • インバウンドの推進では、台湾やシンガポールへの旅行博や物産展への出展、海外メディアの招聘などを通して、加賀温泉郷の魅力を発信します。
  • 観光地での看板等の多言語化やWi-Fi(ワイファイ)等を整えることにより、外国人観光客の受け入れ整備に努めます。
  • スポーツイベントによる誘客として、「加賀温泉郷マラソン」を引き続き開催するとともに、新たに間寛平氏のプロデュースによる「加賀温泉郷寛平ナイトマラソン」を平成28年9月に開催します。
  • 海外交流の推進として、交流協定を締結している台湾の台南市や高雄市、友好交流を進めているシンガポールなどと互いの訪問活動を継続します。
  • 国際教育交流として、シンガポールへの中学生の派遣に加え、台湾から小学生を受け入れ、市内小学校との音楽交流を行うなど、国際感覚を高め、将来の地域を担う人材の育成を図ります。
加賀市産業振興行動計画の推進~スマートウェルネスKAGAの実現~
  • 成長分野である「ロボット産業の推進」として、ロボットの研究開発の取り組みに対する支援を継続します。
  • 平成27年度に引き続き、市内外の小・中・高校生や海外の児童の参加を得て、「ロボレーブジャパン国際大会」を開催します。
  • 企業誘致による雇用の拡大に向けて、企業誘致専門官を増強し、関西圏に加え、新たに首都圏にも配置します。
  • 工場立地に適した土地の調査を行い、企業へ提案するなど、誘致活動を強化します。
  • 地域商業の活性化に向け、まちなかへの新規出店にかかる費用を助成し、賑わいの創出を図ります。
  • 市内事業者の海外輸出の拡大のため、関係商工団体と連携・組織化を図り、商品を海外へ輸出する際の手続きや、販路開拓の機会の拡大を後押しすることにより、市内の産業活動を幅広く支援します。

その他事業

  • 子どもたちの科学への意識の向上を図るため、北海道大学で収蔵していた風洞実験装置を「中谷宇吉郎雪の科学館」横の加賀市浄化センター内に設置するとともに、子どもたちが楽しみながら科学に触れることができる場を整備します。
  • スポーツ施設の整備として、橋立自然公園の中に、多目的スポーツ広場を整備します。

一般会計の歳入

  • 市税については、「固定資産税」、「入湯税」が増加することなどにより、前年度当初予算比で1.1%の増加を見込んでいます。
  • 地方消費税交付金については、平成27年度の実績及び国の地方財政計画における見込みにより、12.3%の増加を見込んでいます。
  • 普通交付税については、合併特例措置の終了等により、1.0%の減少を見込んでいます。
  • 臨時財政対策債については、地方財政計画を勘案し、15.6%の減少を見込んでいます。
  • 国庫支出金については、大規模建築物の耐震工事に係る補助金の皆増などにより、4.4%の増加を見込んでいます。
  • 市債については、加賀市医療センター出資債の皆減などにより、3.7%の減少を見込んでいます。
  • 歳出に対して不足する金額5億6,000万円については、財政調整基金の取り崩しにより対応します。

備考

こうした施策を始めとして、多岐にわたる施策を連携させながら、スピード感を持って、市民の皆様と「共」に、未来ある加賀市「創」りを前進します。

その他、特別会計、企業会計など詳細な内容については、関連ファイルをご覧ください。

市政についてより関心を持っていただくことを目的として、平成28年度の当初予算についてグラフなどで視覚的に表した「見てわかる平成28年度加賀市当初予算のあらまし」を作成しました。詳しくは関連ファイルをご覧ください。

関連ファイル

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