平成31年度(2019年度)当初予算について
1.予算編成にあたっての基本的な姿勢
これまでの施策の柱としていた「将来への備え」と「成長戦略」を基本に、「加賀躍進プロジェクト」や「加賀市まち・ひと・しごと総合戦略」を踏まえ、新たな取り組みも織り交ぜながら編成を行いました。
併せて、持続可能な財政運営を図るため昨年策定した「中期財政計画」における数値目標にも十分留意しながら、限りある財源の有効な活用に努めたところです。
2.概要
予算規模について
一般会計の当初予算額は、326億4,100万円(前年度の当初予算対比で3.2%の増加)、8つの特別会計・企業会計を合わせた全会計の予算総額は、662億3,280万円(前年度の当初予算対比で1.9%の増加)です。
当初予算重点項目
(基本方針)は、「第2次加賀市総合計画」における7つの基本方針を示します。
成長戦略
ものづくりと雇用創出で、活力と勢いのあるまちづくり(基本方針3)

IoTの推進
スマート加賀IoT 推進事業
IoT 人材育成事業
大学等と連携し、IoT 関連の研究を行うとともに、経営者や技術者向けの講習等を行う。
IoT 導入実証事業
中小製造業や農業分野等において、生産効率の向上などIoT技術の導入・普及のための実証事業を行う。
その他の事業
ロボレーブジャパン国際大会の開催やIoT 技術を導入するための相談等を行う。
まちなか店舗立地支援事業
地域商業の活性化や街なかの賑わい創出を図るため、商業店舗の新規出店や店舗改装を行う方に経費の一部を助成する。
加賀市プレミアム付商品券事業
消費税引き上げが消費に与える影響を緩和するとともに、市内での消費を喚起・下支えするため、国庫補助金を活用し、低所得者・子育て世帯主向けのプレミアム付商品券を発行する。額面2万5千円を2万円で販売(分割販売も可能)
対象者数 低所得者 15,000人 子育て世帯主 1,200人
将来を見据えた、効率的な行財政で支えるまちづくり(基本方針7)
デジタル化の推進
業務のデジタル化調査事業
市役所業務のデジタル化推進のための検討及び調査を行う。
安心の子育てと地域に根ざした教育による笑顔あふれるまちづくり(基本方針1)
プログラミング教育の推進

プログラミング教育推進事業
小中学校におけるプログラミング教育の必修化に先駆け、指導の中核となる教員を養成するとともに、ITクラブ・IT部活やプログラミング教材を活用した授業を充実する。
コンピュータクラブハウス運営事業
すべての子どもたちが、テクノロジーに触れられる場所(イノベーションセンター内)を提供する。
学校教育環境改善事業
教職員の業務が多忙化するなか、教育支援員を増員するとともに、教育業務アシスタント等を配置し、児童生徒の教育環境を向上させる。
観光と歴史、文化の振興による賑わいのあるまちづくり(基本方針2)
第2次加賀市観光戦略プランの推進
海外都市交流事業
台湾やシンガポールを始めとする海外の都市との更なる交流を深めるため、継続的な訪問及び招致を展開する。
インバウンド推進事業
海外からの誘客を促進するために、国際旅行博・物産展への出展や海外メディア等へのプロモーションを行うとともに、外国人に対応できる人材の育成やキャッシュレスに対応できる環境の整備を支援する。
北陸・長野ルート推進事業
大阪観光局とともに、大阪を起点・終点とする、国際競争力の高い上質な回遊ルートの造成により、海外からの誘客を推進する。
旅行商品企画販売促進PR事業
加賀温泉郷の旅行商品化に向け、旅行業者へのトップセールスを行うとともに、送客機関とのタイアップによる旅行商品の企画造成を行う。
東京2023加賀プロジェクト事業
北陸新幹線敦賀延伸を見据えた加賀温泉駅開業に向けたPR動画の第3弾等を制作し配信する。
柴山潟遊歩観光ルートプロジェクト
湖岸遊歩道整備事業
柴山潟の湖畔と温泉街をつなぎ、眺望景観と水辺空間を活かしたまちづくりのため、柴山潟周辺の湖岸遊歩道の整備を行う。
民間遊休地活用調査事業
柴山潟湖畔の民間遊休地の活用・活性化に向けた土地の調査を行う。
豊かな自然を守り育てる、美しく快適なまちづくり(基本方針6)
北陸新幹線加賀温泉駅の周辺施設整備
加賀温泉駅都市施設建設事業基本設計・実施設計事業
新幹線駅舎の高架下の都市施設、駅前広場に建設する全天候型屋根施設及び歩行者用通路の基本・実施設計を行う。
加賀温泉駅前広場実施設計及び路線測量事業
駅前の交通施設や周辺都市施設の強化・充実を図るため、駅前広場の実施設計や測量を行う。
加賀温泉駅前広場用地購入及び整地事業
土地開発公社で先行取得している駅前広場の用地の一部を取得し、工作物を撤去し、整地する。
将来への備え
安心の子育てと地域に根ざした教育による笑顔あふれるまちづくり(基本方針1)
かがっこ応援プロジェクト2019
保育園等給食費無料化事業
2019年10月からの幼児教育無償化に伴い、実費徴収化される副食費(おかず等)相当額を助成し、無料化する。
不妊治療費等助成事業
費用が高額となる体外受精等の特定不妊治療費の1回あたりの助成額を5万円から10万円に引き上げます。
こども医療費助成事業
こども医療費助成のうち、償還払いにより助成していた柔道整復師等の療養費についても2019年10月から現物給付化(窓口無料化)する。
中央公園遊具整備事業
中央公園の「おとぎの国」をリニューアルする。
豊かな自然を守り育てる、美しく快適なまちづくり(基本方針6)
「世界首長誓約/日本」の推進
温暖化防止実行計画(気候エネルギー行動計画)策定事業
市内での温室効果ガスの削減目標や具体的な目標達成方策等を内容とする計画を策定する。
地域資源を活用したエネルギーマネジメント導入調査事業
再生可能エネルギーによるエネルギーの地消地産を目的としたマネジメントシステムの構築に係る調査を行う。平成31年度(2019年度)は、太陽光や農業用水を利用した発電の詳細検討等を行う。
いつまでも元気で健やかに暮らし続けられるまちづくり(基本方針4)
KAGA健食健歩プロジェクト
健康づくり事業
ウォーキングやラジオ体操の推進、タニタ健康プログラムの活用、健幸ポイント事業、市民団体との協働による健康づくりスローガンの普及等により、市民の健康づくりへの意識の高揚を図る。
平成31年度(2019年度)からは、糖尿病予防対策を強化する。
ウォーキング教室開催事業
「KAGA健康フェスタ」に併せて、市内各地区にあるウォーキングコースを使い、ノルディックウォーキング教室を開催する。
歯周病検診事業
生活習慣病の予防と歯周病予防を目的として、19歳以上の集団検診に加え、30歳以上の全市民への個別検診を行う。
スマートインクルージョン推進事業
AIやIoT等の最新技術を活用し、障がいのある人もない人も、すべての人が住みやすい社会の実現を図ります。平成31年度(2019年度)は、障がいのある人の情報一元化システムや、体調変化等を様々な方法で把握できるシステムの構築に向けた事業を行う。
手話施策推進事業
手話施策推進方針に基づき、啓発動画や手話講座開催による手話への理解の促進や普及啓発、手話人材確保に向けた手話通訳者等の資格取得助成等を行う。
みんなが手をとり、いきいきと安心して暮らせるまちづくり(基本方針5)
人口減少対策
ローカルベンチャー育成事業
起業に意欲のある都市部の若者等を対象に、地域おこし協力隊の制度を活用し、本市の魅力を活かした起業支援を行い、本市への移住を促進する。
移住住宅取得助成事業
市外から転入し、住宅の新築や中古物件の購入費用に対して、70万円を基本額とし、子育て世代に対する各種加算等とともに、助成を行い、移住・定住の促進を図る。
若年層定住住宅取得助成事業
子育て世代である若年層の市内在住者に対して、住宅の新築や購入費用に対して、30万円を基本額とし、各種加算等とともに、助成を行い、定住の促進を図る。
山代温泉広場整備事業
山代温泉にある廃業旅館が周辺に危険を及ぼしていることから、安全確保や景観改善のため、建物の解体と、跡地の有効活用に向け、解体の設計を行う。
防災力の強化
防災緊急情報伝達システム(防災行政無線)整備事業
移動系無線機(車載型5台、携帯型59台)・戸別受信機(約3,400世帯分)を整備する。
防災活動推進事業
防災士の養成や備蓄用の食糧、備品等の購入等を行うとともに、1000年に1度の大雨を想定した新たなハザードマップを策定する。
地域BWAによる防災情報発信事業
加賀ケーブル株式会社が提供する地域BWA(高速データ通信サービス)を利用し、避難所におけるWi-Fi環境の整備を行うほか、監視カメラにより動橋川の水位を監視する。
消防力の強化
消防力の強化事業
- 分団車庫整備事業
動橋分団、三木分団車庫を整備する。 - 分団車整備事業
東谷口分団、山中第3分団の消防ポンプ自動車を更新する。 - 消防ポンプ自動車整備事業
大聖寺分署の消防ポンプ自動車を更新する。
北前船日本遺産推進事業
北前船ストーリーが日本遺産として認定されたことから、広域連携による「北前船」のブランド化の推進、情報発信、普及啓発、環境整備を行う。
旧新家家住宅保存修理事業
大聖寺地区にある市指定文化財「旧新家家住宅」について、地域の交流や活性化に役立つ場所としての整備に向けた実施設計を行う。
旧よしのや依緑園別荘整備事業
山中温泉地区にある昭和天皇をはじめとする著名人らが訪れた「旧よしのや依緑園別荘」について、文化観光施設として整備するための建物改修や庭園整備に向けた実施設計を行う。
KAGAあんしんネット推進事業
全市域を対象とした乗合タクシーの運行委託、生活バス路線、キャンバスの運行助成を行う。
乗合タクシーWeb 予約・配車システム導入事業
利用者の利便性を高めるため、乗合タクシーのWeb からの予約を可能とするとともに、予約から配車、運行経路作成、利用状況を把握するシステムを導入する。
加賀ごみ処理施設(焼却施設)・リサイクルプラザ基幹的設備改良事業
平成8年から稼働している加賀ごみ処理施設・リサイクルプラザについて、安全で安定した操業ができるよう設備の更新を行う。
AI道路パトロールシステム研究事業
道路のひび割れや壁の落書き等を地図情報とともに市民から通報してもらうシステムや、パトロール車につけたカメラ画像から道路の損傷状況をAIが分析するシステム等、次世代技術を活用した道路管理体制の構築を目指す。
市道D第190号線こおろぎ橋架替事業
総ヒノキ造りの木橋であるこおろぎ橋を架け替える。2019年10月完成予定
将来を見据えた、効率的な行財政で支えるまちづくり(基本方針7)
シティプロモーション活動事業
本市の魅力を発信するシティプロモーションの調査研究を行うとともに、職員対象に研修を行います。
また、ホームページの刷新とAI を活用した検索機能の強化を図る。
備考
その他、一般会計の歳入、特別会計、企業会計など詳細な内容については、関連ファイルをご覧ください。
関連ファイル
平成31年度(2019年度)予算書 (PDFファイル: 1.8MB)
平成31年度(2019年度)予算説明書 (PDFファイル: 2.8MB)
平成31年度(2019年度)予算説明資料 (PDFファイル: 6.2MB)
平成31年度(2019年度)当初予算概要 (PDFファイル: 126.5KB)
平成31年度(2019年度)当初予算主要事業の概要一覧 (PDFファイル: 1.3MB)
平成31年第1回加賀市議会定例会予算説明会資料 (PDFファイル: 4.7MB)
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更新日:2020年10月15日